第1章　障がいを理解する
　§1　「ショウガイ」をめぐる3つの表記 ― 障害・障碍・障がい
　§2　障がいとは何か
　§3　病気・健康・最善の利益との関連性
　§4　“その子の障がい”を理解するとは
　§5　子どもの「困り感R」に対する理解
　§6　障がいとそこから派生するさまざまな問題

第2章　障がいの原因と発見
　§1　胎児期
　§2　出生時
　§3　乳幼児期
　§4　学童期

第3章　障がい児の家族の心理
　§1　障がい児の親子の心理について
　§2　障がい児の家族の心理について
　§3　障がい児の親を支えていくために

第4章　障がい児の通う療育・保育機関とかかわる人々
　§1　障がい児にかかわる人々は何をめざせばよいか
　§2　障がい児にかかわる人々
　§3　障がい児はどのような場にかかわり育つのか
　§4　障がい児の療育・発達支援とその場
　§5　その他の障がい児にかかわる相談機関・療育・発達支援の機関
　§6　障がい児と家族が生き生きと生活し地域で豊かに暮らすために

第5章　障がい児保育の内容
　§1　生活習慣の形成
　§2　身近な保育者との関係性を形成する
　§3　友達関係の形成
　§4　クラス活動や園行事への参加
　§5　成長の記録と小学校への接続

第6章　障がい児保育の方法
　§1　関係形成 ― 担任保育者と支援員との信頼関係の形成
　§2　心の拠りどころ ― 保育環境の配慮と居場所づくり
　§3　遊　び ― 興味・関心の広がり
　§4　一人ひとりの学び方の保障 ― 遊びや行事の中で周辺参加と生活世界の広がり
　§5　園内の支援体制
　§6　地域専門機関とのネットワーク

第7章　障がい児保育の基本と取り組み方
　§1　障がい名ではなくその子の姿から見ていくこと
　§2　その子らしさを発揮しながら関係性を育てていくこと
　§3　クラスの中でその子の存在を高めていくこと
　§4　関係者と連携しながら保育を進めていくこと
　§5　記録から成長を共有し、明日の保育につなげていくこと
　§6　障がいがありながらの人生を見通していくこと

第8章　障がい児保育の実際
　§1　身体に障がいがある子どもの事例
　§2　発達に遅れがある子どもの事例
　§3　言葉に遅れがある子どもの事例
　§4　関係性に困難がある子どもの事例
　§5　行動に困難がある子どもの事例
　§6　集団活動に困難がある子どもの事例
　§7　自己をコントロールすることに困難がある子どもの事例
　§8　医療的ケア児の事例

第9章　障がい児保育の歴史
　§1　明治期までの障がい児の待遇と幼稚園の創設
　§2　特殊教育の成立と優生学的な考えの導入
　§3　乳幼児の発達健診と早期治療
　§4　保育所・幼稚園での受け入れのはじまりと広がり
　§5　インクルーシブな保育の広がりと障がい児保育事業の展開
　§6　ノーマリゼーションを求めて