内容紹介
現代の教育の混迷、遊びの意義や子育ての再考から未来への展望へ。
「我々は分断が進行するかに見える世界の現状の中で、共生の感覚を身体レベルから磨き上げる保育の営みの重要性を改めて痛感したい。それこそ人類共生への唯一の道だからである。」
(本書より)
現代の教育の混迷を論考し、遊びの意義や子育ての再考から未来への展望を考察した、福島県幼児教育振興財団「研究紀要」に寄せた著者の12年にわたる論文から選り抜きまとめた一冊です。
目 次
1 現代の教育の混迷とどう取り組むか
はじめに
1.近代以前における職人文化と人々の生活
2.現代社会と人々の生活作法と暮らしの精神
3.家族というものの生活作法と絆の成り立ち
4.現代の家庭における生活スタイルの中での子育ての位置
2 教育の本義はどうすれば取り戻せるか
―「人間形成」の目的は今生きているか―
はじめに
1.「人間形成」という言葉について
2.伝統芸能の内弟子制度における人間形成
3.寄宿舎制度と人間形成
4.近代学校の成立と人間形成
5.現代の家庭や地域は人間形成機能を果たしうるか
6.「人間形成」の場をどこに求めればよいか
3 遊びの意義の再考 ―教育とは何だろう―
はじめに
1.人間が「生きる」ということ
2.生きることと幼児の遊び
3.遊びという学びが成立する条件
4.幼児は、その人間の行動にあこがれを感じていること
5.遊びと学ぶ意欲との関わり
6.世代間の魅力的関係の不在はなぜ生ずるか
7.現代の学校文化の功罪
8.子どもの遊びと学びの再発見
9.学校での学びにつながる遊びの学びの再生を
4 現代における子育て ―少子化時代をどう乗り越えるか―
はじめに
1.政策の緊急性と長期的展望
2.保育の一元化の由来と一体化
3.これまでの子育て支援策の中核は何であったか
4.幼保の二元化が解消されなかった背景はどこにあったか
5.家庭保育論の持つ問題とその克服
6.我が国における子育て習慣における家庭の役割
5 子育て政策のディレンマを克服する道はあるか ―長期的展望を求めて―
はじめに
1.戦後の保育制度の理念と現実の乖離
2.家庭重視の理念のもとでの家庭文化の空洞化の進行
3.エンゼルプラン成立の経緯とその意味
4.子育て支援策に対する文部行政の立場
5.家庭保育の重要性という理念、また保育の質という理念はどこに
6.長期的展望に立つ子育て支援とは
6 現代の子育て問題を考える
―自然、生活、子育て等の総合的関連性の中で―
はじめに
1.子育ての難しさと育児不安
2.子育てで取り組むべき課題
3.現代社会における子育てが陥りやすい落とし穴
4.我々は子育てにどう取り組むべきか
5.私事としての子育てと公共的課題としての保育の連携
6.保育学の課題
7.福島の復興と子育て
7 教育制度の中で生活教育を取り戻すことはできるか
はじめに
1.誕生時のケアと教育の関わりから幼児期の教育を見直す
2.保育の基盤としての保護することから教育へ
3.無自覚的保護から自覚的保護へ
4.近代教育制度としての義務教育制度の問題点
5.生活教育を見直そう
6.生活体験の場として保育制度の再構築を
8 子育てへの新たな取り組みはどうすれば可能か
―広い視野から身近な日常の子どもとの関係を考える―
はじめに
1.私にとって「地域」とは何か
2.情報化社会における「地域」との関わりの課題
3.現代における情報の氾濫と物的豊かさと、人間関係的「ぬくもり」の不在
4.世情の不安定の中での個別化され孤立化した日常と、宙づりの平和がもたらすもの
5.子育て支援施設としての「子育て広場」の意義と課題
6.共生する知恵と努力を楽しみつつ見つけるには
7.新たな「地域」づくりのために子育て支援施設職員の専門性確立を
9 共に生きるということと教育するということの関わり
はじめに
1.「人間」という種を地球内存在として考える
2.人類の起源とその分化が生み出したもの
3.人類の文明と経済発展がもたらしたもの
4.我々人類にとっての「共生」の発想としての気候変動に関する国際会議IPCCやCOPとESDの理論と実践
5.類的存在としての人類(ヒト)がそのDNAに「共生」の特質を持っているか
6.現代社会における教育の問題点と課題は何か
7.未来社会に向けての保育という営みの持つ教育的意義
おわりにを謝辞に代えて
はじめに
1.近代以前における職人文化と人々の生活
2.現代社会と人々の生活作法と暮らしの精神
3.家族というものの生活作法と絆の成り立ち
4.現代の家庭における生活スタイルの中での子育ての位置
2 教育の本義はどうすれば取り戻せるか
―「人間形成」の目的は今生きているか―
はじめに
1.「人間形成」という言葉について
2.伝統芸能の内弟子制度における人間形成
3.寄宿舎制度と人間形成
4.近代学校の成立と人間形成
5.現代の家庭や地域は人間形成機能を果たしうるか
6.「人間形成」の場をどこに求めればよいか
3 遊びの意義の再考 ―教育とは何だろう―
はじめに
1.人間が「生きる」ということ
2.生きることと幼児の遊び
3.遊びという学びが成立する条件
4.幼児は、その人間の行動にあこがれを感じていること
5.遊びと学ぶ意欲との関わり
6.世代間の魅力的関係の不在はなぜ生ずるか
7.現代の学校文化の功罪
8.子どもの遊びと学びの再発見
9.学校での学びにつながる遊びの学びの再生を
4 現代における子育て ―少子化時代をどう乗り越えるか―
はじめに
1.政策の緊急性と長期的展望
2.保育の一元化の由来と一体化
3.これまでの子育て支援策の中核は何であったか
4.幼保の二元化が解消されなかった背景はどこにあったか
5.家庭保育論の持つ問題とその克服
6.我が国における子育て習慣における家庭の役割
5 子育て政策のディレンマを克服する道はあるか ―長期的展望を求めて―
はじめに
1.戦後の保育制度の理念と現実の乖離
2.家庭重視の理念のもとでの家庭文化の空洞化の進行
3.エンゼルプラン成立の経緯とその意味
4.子育て支援策に対する文部行政の立場
5.家庭保育の重要性という理念、また保育の質という理念はどこに
6.長期的展望に立つ子育て支援とは
6 現代の子育て問題を考える
―自然、生活、子育て等の総合的関連性の中で―
はじめに
1.子育ての難しさと育児不安
2.子育てで取り組むべき課題
3.現代社会における子育てが陥りやすい落とし穴
4.我々は子育てにどう取り組むべきか
5.私事としての子育てと公共的課題としての保育の連携
6.保育学の課題
7.福島の復興と子育て
7 教育制度の中で生活教育を取り戻すことはできるか
はじめに
1.誕生時のケアと教育の関わりから幼児期の教育を見直す
2.保育の基盤としての保護することから教育へ
3.無自覚的保護から自覚的保護へ
4.近代教育制度としての義務教育制度の問題点
5.生活教育を見直そう
6.生活体験の場として保育制度の再構築を
8 子育てへの新たな取り組みはどうすれば可能か
―広い視野から身近な日常の子どもとの関係を考える―
はじめに
1.私にとって「地域」とは何か
2.情報化社会における「地域」との関わりの課題
3.現代における情報の氾濫と物的豊かさと、人間関係的「ぬくもり」の不在
4.世情の不安定の中での個別化され孤立化した日常と、宙づりの平和がもたらすもの
5.子育て支援施設としての「子育て広場」の意義と課題
6.共生する知恵と努力を楽しみつつ見つけるには
7.新たな「地域」づくりのために子育て支援施設職員の専門性確立を
9 共に生きるということと教育するということの関わり
はじめに
1.「人間」という種を地球内存在として考える
2.人類の起源とその分化が生み出したもの
3.人類の文明と経済発展がもたらしたもの
4.我々人類にとっての「共生」の発想としての気候変動に関する国際会議IPCCやCOPとESDの理論と実践
5.類的存在としての人類(ヒト)がそのDNAに「共生」の特質を持っているか
6.現代社会における教育の問題点と課題は何か
7.未来社会に向けての保育という営みの持つ教育的意義
おわりにを謝辞に代えて